群雄割拠のリサイクルトナー業界
当社はリサイクルトナーの販売を始めて、すでに20年以上が経過しました。
リサイクルトナー販売を始めて、2年目からインターネットでの通信販売を始めましたから、もうすぐネット通販も20年です。
当時はインターネットで販売する会社も多くなく、またグーグルの検索エンジンも、今と比べれば単純な仕組みであったため、おもしろいように注文がありました。
単価も現在よりも遥かに高く設定しても、純正品よりもかなり割安であったため、売上も右肩上がりでした。
しかし、年月が経つに連れ、競争は激化し、新規で参入する企業が山ほど増えてきました。
グーグルの検索エンジンも高度化し、SEO対策に多額の費用を費やせるサイトのみが生き残るという図式になっています。
現実の話、当社もその過当競争の波に飲まれていると言えなくもありません。
但し、当店はそのような無意味な競争をするつもり毛頭ありません。
企業活動をする上で、適正な利益を上げることが、結果的にお客様の信頼を得ることに繋がると考えているためです。
そのためには、単純な価格競争ではなく、サービスと信頼を得るための方策を考えた方が遥かに有益だと思います。
いくらコスト削減しろ言っても、限界がありますからね。
後はサポートと品質を向上させることに邁進した方が得策です。
実は、当店の顧客数は嘘ではなく、累計2万社を超えています。
また、リピーターの企業数も3千社以上はあります。
顧客の新陳代謝が激しいインターネット通販に置いては異常とも思えますが、そのほとんどは古くからのお客様なんです。
その理由は「サポート」以外ありません。
当然、純正品に比べリサイクルトナーは不良率が高くなります。
理由は他のページに書かれてますから、それをご参考ください。
実際にうちよりも安い販売店は吐いて捨てるほどあります。
また、ホームページの見たくれや、大手の会社だからという理由で選ばれる方が多いのは事実なんですけど、長くこの商売をやってこられてる理由は、そんなところにはありません。
おそらく、何百、何千のというリサイクルトナーの会社がネット上には存在しているんでしょうけど、一年後に生き延びてる会社はほんの数社です。
その間にまた新たな業者が湧き出てきますが。
実は、普及していないリサイクルトナー
このように群雄割拠の状態にあるインターネットでのリサイクルトナー業界ですが、実はを言うと一般的にはほとんど普及していない、というのが実情です。
理由はいくつかあります。
- 1 認知の問題
- 2 カートリッジ争奪戦問題
- 3 不良率の問題
- 4 面倒臭さの問題
1 認知の問題
ほとんどの企業でリサイクルトナーについては知られてると思われがちですが、そうでもありません。
実は、欧米ではすでに30%を超えているのですが、日本においてはまだ17%という低さです。
多分ですが、多くの企業は、存在は知っているものの、純正メーカーに返却するのがある意味常態化しているようです。
これは、4の面倒臭さにも繋がります。
2 カートリッジ争奪戦
エプソンビジネスに代表されるサプライ品提供のビジネスモデルは、基となるカートリッジがなければ話になりません。
各純正品メーカーはリサイクルトナーメーカーにカートリッジを奪われないように、あの手この手で、そのカートリッジを回収しようとします。
カートリッジを純正プリンタメーカーが回収できれば、それを分解して本当の「リサイクル」で「純正品」へと作り換えることができます。
しかし、そのカートリッジをリサイクルトナーメーカー取られれば、複数回トナーを交換するまで、純正プリンターメーカーへ帰ってきません。
つまり、エプソンビジネスを目指す純正カートリッジメーカーからすれば、大きな機会損失になる訳です。
そのための手段が環境推進トナーというキャンペーンだったりする訳です。
3 不良率の問題
リサイクルトナーは、純正品に比べて不良率が高いのは事実です。
しかしながら、リサイクルトナーのカートリッジ再生方法を考えれば致し方ありません。
トナーカートリッジは多くの部品から成り立っており、トナーカートリッジをプリンターで何枚も印刷する間に部品は磨耗します。
そのため、単にトナーを詰め替えただけであれば、磨耗した部品は破損する可能性が高くなります。
リサイクルトナーメーカーは回収したカートリッジを目視で確認し、磨耗した部品を交換します。
その際、ベテランの技術者が交換すべきかどうかを判断しますが、その判断を誤れば不良の可能性は高くなります。
これが、リサイクルトナー不良のひとつの原因です。
しかし、リサイクルトナーを利用するユーザーは、ある程度の不良を認識していますし、その際のやり方も慣れています。
4 面倒臭さの問題
おそらく、普及しない一番の理由はこれです。
不良発生の手間、カートリッジを返却する手間です。
この手間とリスクとコストを考え、リサイクルトナーを利用しないという選択肢になる訳です。
欧米に比べて普及しないリサイクルトナーですが、正し認識を持ってもらえらば、もっともっと大きなマーケットにはるはずです。
そのためには、利益しか考えないリサイクルトナーメーカーを如何に排除するかが大きなテーマとなります。