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印刷業界の話(コーヒーブレイク)

印刷業界はカオス

少々、トナーとは違う話をしたいと思います。
自分はもともと印刷会社で営業をやっておりました。
印刷業界というのは、本当におもしろい業界なんです。
普通の(普通なんてものはないが)製造業であれば、元請→下請け→孫受けという関係性の中で、ひとつの製品が完成します。
だから基本的に、「元請が広く下請けを集める」って概念です。
しかし、印刷業界は下請けという概念が希薄なんです。
下手すりゃ、「下請け」の方が力が強かったり、規模が大きかったりします。
後、天下の凸版・大日本も平気で印刷会社の下請けをします。
トヨタが下請けするってイメージ、誰も持てないでしょ。
でも、印刷業界では、普通に大企業が下請けだったり、もしかすると孫受けとかをするんです。
なんで、こんな業態なのかと言えば、それは「ハード」を持っている会社が強いってことなんです。
東京には、約1万社の印刷会社があると言われてますが、その中で実際に、生産設備を持った印刷会社は1割ぐらいだと思います。
つまり、ほとんどの会社は設備を有してなくて、設備を有している印刷会社に仕事をお願いするんです。
今、テレビで「プリントパック」がCM流してますけど、あの会社はたぶん一般的な印刷機を持ってません。
つまり、単なる営業窓口なんですね。
ネットという窓口で印刷物を受注して、実際印刷会社に仕事を依頼しています。
またおもしろい側面として、あそこまで印刷会社とのパイプが太くなると、設備を持たない印刷会社がプリントパックに仕事を依頼するってことが普通に起こるんです。
つまり、印刷設備を持っている会社を中心に、仕事がグルグル回る仕組みになっています。
昔バブルのときなんて、ハードの取り合いが起こってましたよ。
仕事は山のように来るのに、印刷するところがない。
もう、ハードを持ってる会社は「ウハウハ」です。
印刷機は高額な機械ですから、実際にはそれほど多くの台数が東京には存在してないんです。
あの凸版・大日本も今は知らないですけど、平台のオフセット印刷機は一台も持ってなかったんじゃないですか?
ただ、最近は内製化を進めてるようですから、持ってるとは思いますが。
まとめると、凸版・大日本を頂点に、印刷業界はまさに「カオス」の状態です。
おもしろい例があるので、ちょっと紹介します。
あるメーカーが商品のパンフレットを凸版印刷に発注しました。
その凸版の営業はA印刷会社に仕事を依頼しました。
A印刷会社は自社工場の機械がいっぱいだったため、B印刷会社に仕事を振ります。
しかし、B印刷会社もいっぱいだっため、B印刷会社は「平台」予定の仕事を「輪転」でこなすことを考え、凸版印刷の営業に相談します。
B印刷会社はもともと凸版印刷へ輪転の会社を紹介してもらっていたので、普通に相談しました。
すると、凸版印刷の営業は、今度はC社の輪転会社に仕事を依頼することで、この仕事は無事納品されました。
このケース場合、C社→凸版→B社→A社→凸版という流れで仕事が納品された訳ですけど、早い話、凸版がC社へ依頼すればそれで終了なんです。
でも、凸版ぐらいの組織になると、部署ごとに独立してますから、毎日このような不思議な作業経緯が発生してます。
当然ながら、凸版内部でもこのことは把握できないですから、まさか自分の会社の仕事に、自分の会社が絡むでいるなんて思ってない訳です。
それで、おもしろいことに、同じ仕事でありながら、売上はそれぞれ立ってるってことです。
同じ仕事なのに売上が二つ立つ。
こんなこと、他の業界ではあり得ないですからね。
摩訶不思議な世界が印刷業界なんです。
さて、最近はオンディマンドプリンターもかなり印刷業界に浸透してきました。
これは、ハードとシステム込みで1000万とかなり高額ではあるんですが、実は単色の印刷機もそれぐらいするんです。
したがって、ニーズ次第だとは思いますが、十分ペイ出来る金額だと思います。
後、仕事のニーズという部分では、多品種少量生産の場合「印刷機で印刷するよりもオンディマンドで印刷した方が安くなる」という側面もあります。
トナーの品質が飛躍的に向上したことで、カラー印刷でも旧来の印刷機とほぼ変わらないレベルになってますから。
しかし、これらの機械にはリサイクルトナーは使われてません。
なせなら、カートリッジが特殊なので、リサイクルトナーメーカーでは再生できないからなんです。
別ページに書いた通り、リサイクルトナーは用途と許容という話をしました。
オンディマンド印刷の場合、旧来の印刷機レベルにあることが、ひとつの条件ですから、当分リサイクルトナーは作られないと思います。
ただ、技術の進歩は早いですから、近い将来まったく純正品と変わらない品質のリサイクルトナーが出現しても不思議ではないですけど。
ちなみに、プリントパックにはオンディマンド印刷機はある思います。
オンディマンドという意味は「必要なときに必要なものを必要な数だけ作る」というのがコンセプトですから。
ネット通販のように「スピード」命の世界では、まさにオンディマンド印刷は最適の印刷方法です。