オフィスの金食い虫、名前はマネーイーター

プリンター選択とメーカーの特徴 でも、取り上げました「エプソン・キヤノンのカートリッジビジネス」と「リコー・ゼロックスのユーザーサポートビジネス」について、違う側面から考えたいと思います。
企業の方針とすれば、ほぼこの２種類をどのように組み合わせるのか、あるいは片方で行くのか思案のしどころですね。
基本的にエプソン、キヤノンのプリンターやコピー機は買取のケースが多くリコー、ゼロックスは複合機という組合せがスタンダードだと思います。
それぞれのプリンター出力とコピー出力との役割分担を考えた場合にはベストだと考えられているためだと思います。
リコー･ゼロックスの複合機は多くの場合、リース契約です。
ビジネスモデル的には、メンテナンスサポートとサプライ品の供給で利益を上げるものです。
そのリース契約はハードリース料＋出力枚数×単価が主なものになります。
ちなみに、中古の複合機はリース対象にならないので、お気を付けください。
さて、何気なく使っている複合機のコピーやプリントアウトですが、カウンター料金がリース料とは別に掛ってきます。
そのカウンター料金に含まれるのは、大体がトナー料金です。
紙はサービスしてくる場合もあるようですけど、基本的にはトナー料金です。
結論から言うと、リースでの契約方式がカウンターの場合は、そのままサポート・メンテナンスに任せるしか手段はないです。
カウンターの場合は、トナーは無料ですから、敢えてリサイクルトナーを利用するのはバカバカしいですね。
しかし、契約がカウンターではなく、トナーカートリッジであれば、誤魔化すことは可能です。
サポートマンから言わせれば、リサイクルトナーを使えば機械が破損するから使うなって言いますが、そんなことは普通ないですから。
純正品を１本持っといて、メンテナンスにくるときだけ、純正品に戻しておけばいいだけの話です。
まあ、契約に「リサイクルトナー」を使った場合の罰則とか書かれていなければの話ですけど。
万が一バレても、基本客の方が立場は強いですから、「え？ダメなんですか？」って言えばお終いです。
さて、本題に入ります。リースか買取かの問題です。
リコーやゼロックスの複合機は基本的にすべての機能が備わっているため、一件便利なように思います。
FAX・コピー・プリンター・スキャナ等ですね。
しかし、これらの使用頻度を考えたとき、果たしてそれがベストチョイスかどうか疑問です。
コストだけを考えれば、安い家庭用の複合機で十分なケースがほとんどです。
ある程度の規模の会社になれば、リコーやゼロックスのような大型の複合機が、何か「必須」のように考えてる向きもありますが、とんでもないことです。
月に１万円の複合機を５年リースした場合、利息も含め７０万ぐらいのコストになります。
最近のA3カラー出力のプリンターはIPSiO SP C721/721M定価でも２０万円ぐらいです。
これと、RICOH SP C251SFのA4カラー複合機５万円があれば、前出の複合機とほぼ同じ機能が実現できます。
IPSiO SP C721/721M用リサイクルトナー　IPSiO SP C721/721M
RICOH SP C251SF用トナー詳細ページ
IPSiO SP トナー C310H (ブラック)
IPSiO SP トナー C310H (シアン)
IPSiO SP トナー C310H (マゼンタ)
IPSiO SP トナー C310H (イエロー)
約半額で、しかもリサイクルトナーとがあれば、ランニングコストも低く抑えられます。
問題は故障が発生したときのですが、本体が保障期間中に故障とかにならなければ、大体５年は最低持ちますから。
万が一故障したときのために、代替機種を持っておけば万全ですね。
他の企業を模倣して、高額な複合機のリースを組む事は本当にバカバカしい話です。
しかも、リースは一旦契約すると、終了まで解約できないです。
今の時代、プリンターや複合機は開発サイクルが早く、ドンドン安く高機能の製品が出てきますから、その流れをフレキシブルに乗り切るためにも、がんじがらめのリースは考え物です。
５年もすれば、逆に「超割高」な印象を受けながら、リース料を払い続けることになってしまいます。
あくまでも事業所の規模とか用途によりますけど、今まで何百という会社のシステムやオフィスを見てきましたが、ほとんど会社が「過剰設備」です。
大きくて高いハードを１台置くなら、小さくて安価なハードを複数配置した方がよっぽどメリットが大きいと思いますが。。